日々大活躍のシルバーカー
田舎住まいの移動手段
-
私の住む町は、自動車がないと買物も遊びに行く事も不自由な辺鄙な場所です。
路線バスは私が小学校の頃に採算が合わない事から廃線となり、
その後は、小型のワゴン車を路線バス代わりにして、
地元のバス会社が不定期で巡回すると言う有様の土地です。
いくら田舎とは言え、交通のインフラがそんな調子ではやはり何となく不安です。
田舎で農家が多い土地柄ですので、少子高齢化が進んでいます。
若い人は自分の車を持ち、通勤や外出の「足」として使っています。
ですので不自由は無いのですが、高齢者の場合、歩行が困難な状態になると、
普段のお散歩でも杖や歩行器が手放せないのです。
もう少し発展して言えば、躓いて骨折し治療にも時間がかかりますし、
一寸した日々の雑用も補助が必要になってきます。
自立して動けるうちは、杖や歩行器を使って自分で動く事が出来ますが、
足腰を痛めてしまって自立が困難になるとシルバーカーや車椅子がどうしても必要になります。
マキテックのシルバーカー ノーブル
-
殊にシルバーカーは必須アイテムと言っても良いかも知れません。
体を支えつつ、ゆっくりではあるけれど自分の力で動く事が出来ますし、
車椅子ほどの大きさはありませんので、
自分の歩く歩幅、身幅の感覚で動く事ができます。その点は自由度があるのです。
段差はいずれの器具にしても大敵ですが、取り回しの面ではシルバーカーは優位に立ちます。
ご近所にもシルバーカーを使って日々の行動をしている方々がいます。
回覧板を持ってきてくれるご近所のお婆さんもシルバーカーを使用しています。
距離にして数十メートルも離れていませんが、
足腰が悪いご年配の方にとっては非常に長く感じる距離かもしれません。
ゆっくりとした歩調で回覧板を持ってきてくれます。
時折、玄関先で他愛ない話を交わしますが、
そんな時は立ち話も体に堪えるので、シルバーカーに座って少々の話をします。
便利な物だなぁと思いつつ、眺めていましたが、
意外と便利そうで、よくよく何処のメーカーの製品なのかなと観察したところ、
マキテック(マキライフテック)のシルバーカー「ノーブル」と言うものでした。
シルバーカー ノーブルの使い心地
-
座面の高さは46cmと丁度良く、ゆったり座れるベーシックなタイプ。
幅広のシートで広々した快適なすわり心地。
肘掛つきで長時間の座り姿勢でも楽々の様です。
前輪キャスターは固定、90度、360度回転式なので、
細かな動きにも対応できる優れものです。
夏場の暑い時期には木陰にシルバーカーを駐車して
そこに座って涼んでいる姿を良く見かけます。
対荷重100kgまで大丈夫なので、安心ですし、
両手で握れるハンドブレーキと右側サイドフレームには
駐車ブレーキバーが付いていて固定した椅子としても使えます。
駐車時や腰掛時の安定性も確保出来るのです。
座面下の収納袋(収納量は10kg)もそれなりに容量がありますので、
近所のコンビニエンスストアへ買物に出かけている姿も見かけます。
買い物籠としての役割もあるので、重宝しているようです。
自重も5.7kgでアルミのフレームで軽量化を図っていますから、
出先から帰宅した時に玄関先へ折り畳んで立てかけておくのにも便利です。
お出かけの機会をもたらす相棒
-
日々大活躍のシルバーカーですが、
色々なメーカーさんが製造販売しているので、
自分の体型や体の状態に対応する製品をしっかりと選びたいものです。
とっさの動きに対応する事が可能なレバーの位置や歩行の際に
スムーズに取り回す事が出来るかどうか。
座った時の安定感やその他のオプション的な
装備や何処までの使い方を最終着地点として購入するのか。
それも車種選択や購入の決定的要素になると思います。
外出が楽になれば、お友達との交流も増えますし活動的になれます。
何より精神的にも「動ける」と言う事実が解っただけで安心できますし、
交流が増えれば刺激を受ける事ができます。
老化の進行に歯止めがかけられるかも知れません。楽しく時間を過す。
笑顔が増える。これが何よりなのです。
シルバーカーを初めとした器具はそうした機会をもたらす相棒なのでしょう。
「一寸お茶を飲みに行ってくるわ!」
そうした言葉が増える事が見守る僕らにとっても嬉しい事なのです。